【動画あり】銃乱射事件を防げるか、ミズーリ州の学校教員らが教室での銃携帯に向けたトレーニングの受講を開始


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記事公開: 2014年06月30日 00:36
最終更新: 2014年12月02日 16:16

アメリカ・ミズーリ州のいくつかの学区に所属する学校教員・職員らが、学校の敷地内で銃を携帯するためのコンシールドキャリー資格の取得を目的としたトレーニングコースの受講を開始しました。
2012年に発生したサンディフック小学校銃乱射事件以降、スクールシューティングを防ごうとする機運がより一層高まるアメリカ。「教師の武装化」は、果たして抑止力となりうるのでしょうか。

To fight school shootings, some districts arm teachers – YouTube

The Kansas City Starによると、既に10の学区がShield Solutions社のトレーニングを修了していて、3つの学区がこれからトレーニングを受ける予定であり、更に他のいくつかの学区も現在受講を検討中とのことです (参加は強制ではなく、学区ごとに参加・不参加を決定することが出来ます)。

トレーニングに参加した学区の多くは、警察署から何マイルも離れていて、事件が発生した際、警察官が到着するまでに30分以上掛かるような地方の小さな学区であったり、予算が限られていて警備員を雇う余裕が無い学区でした。

最も早くトレーニングへの参加を決定した学区の一つであるワルソー (Warsaw) 学区の教育施設課長を務めるTim Thomas氏によれば、「教師の武装化」を決定するにあたり、計画の概要を記した封書が保護者に送付されましたが、保護者からの否定的な意見は一つも無く、計画を支持する声が相次いだそうです。

 

(Source: The Kansas City Star)

トレーニングの内容は銃の撃ち方を学ぶだけではなく、身体的・精神的ストレスが掛かった興奮状態での反応運動など、実戦的なものに富む。 (Source: The Kansas City Star)

Shield Solutions社が提供するトレーニングは40時間にも及びます。そのうち5時間は座学で、残る35時間は実際に射撃訓練を行います。
銃に不慣れな教師も決して少なくはありません。しかしトレーニングはいわゆる「軍隊式」で、インストラクターは何度も怒鳴り、ミスをすれば丘を駆け上がる罰が待っています。
教師は、トレーニングを修了するまでに、銃を安全かつ精密に撃てるスキルを身につけなければなりません。課題をクリア出来なかった場合、トレーニングプログラムから除外されてしまうとのことです。

つい先日、小学校の女性教師が1人、トレーニングに耐えられずドロップアウトしたばかりだそうです。
Shield Solutions社の営業部長であるDan Wehmer氏はこう語ります。
「彼女はストレスに耐え切れなかったようです。しかし、トレーニングに耐えることが出来なくて、実際の状況でどのように対応出来るというのでしょうか?」

元ミズーリ州ハイウェイパトロールの隊員であるShield Solutions社の創設者、Greg Martin氏は、身体的・精神的ストレスを課すことがこのトレーニングの要点だと考えています。
実際にスクールシューティングが発生したとき、教師たちは怖気づかずに、より多くの命を救うために引き金を引かなければなりません。例え銃を持った犯人が自らの教え子であったとしても……。

Greg Martin氏は次のように語ります。
「ストレスは溜まるかもしれません。しかし、このトレーニングは彼らを成長させるでしょう。失敗は許されないのですから。」

 

合衆国教育省は、スクールシューティングが発生した際には「ALICE」(アリス) を行うようにと要請しています。

ALICEとは “Alert, Lockdown, Inform, Counter, Evacuate” の頭文字を取ったもので、「警察への通報・教室の封鎖・状況の報告・容疑者への反撃・安全な場所への避難」を表しています。

詳しくは、下の動画をご覧ください (ちなみに、2本目の動画はミズーリ州の中学生たちが映画クラブで製作したもののようです。すごい!)。

ALiCE: Responding to an Armed Intruder – YouTube

ALiCE Training Video-Middle School Students – YouTube

 

References: