ピストル用サイレンサー「オスプレイ」や、業界初のショットガン用サイレンサー「サルヴォ12」などで知られる米ユタ州のサイレンサー製造業者Silencerco社が、サイレンサーの仕組みやアメリカでの所持に関する情報をまとめたインフォグラフィックGIFアニメを公開しました。
下の画像をクリックするとSilencerco社のページに飛び、アニメーションが再生されます。
キャプションを日本語に訳したものを以下に置いておきますので、参考にしてください。
■銃声
発射ガスが狭い銃身から外に広がる際に、圧力と温度が急激に変化することで、あの特徴的でうるさい銃声が生み出される。
■抑圧(サプレッション)
サイレンサーは、ガスが飛び出す前にガスの熱を放散し冷却させるための、大きな箱状の空間を設けることで銃声を抑える。
内蔵されたバッフル(1)の形状によりサイレンサーのガス膨張空間(2)は様々な種類に分けられ、それぞれ効果が異なる。
■その他の効果
・反動の抑制
・発射炎の抑制
・命中精度の向上
・聴力の保護
■騒音レベルの比較
サイレンサーは、銃声を聴力に害が無いレベルにまで抑えることが出来るが、銃声を完全に消すことは出来ない。
・140デシベル = 聴力に害が無いレベル(OSHAの安全基準に基づく)
・サイレンサー、サプレッサー、カン、これらは全て同じものです
■所持
個人、企業、および企業合同に対してサイレンサーの所有を認めている州(YES/NO)
・サイレンサーの所有数が多い州トップ5
1位: テキサス州(86,579本)
2位: ジョージア州(43,958本)
3位: フロリダ州(39,613本)
4位: オハイオ州(26,566本)
5位: インディアナ州(22,223本)
・アメリカにおけるサイレンサーの所有数は2011年度の2倍になっている
・ヨーロッパでは7ヶ国がサイレンサーの所有を認めている。所有を推奨している国もある。
・2008年から2014年の間に、アメリカの人口は増え続けた。サイレンサーの所有数も増加した。しかし凶悪犯罪の件数は減少した。
■安全
・聴力損失による損害賠償請求額は22.6億ドル
退役軍人たちが最も多く訴える能力低下は聴力損失である。
2014年度の損害賠償請求額は合計で22.6億ドルに及ぶ。
このグラフからも分かるように、サイレンサーを使用した銃声は、映画やゲームに聞かれるものほど静かではなく、「聴力に害が無いレベル」とは言っても基準値ギリギリであり、耳を痛める可能性が無いとは決して言い切れません。
サイレンサーがついた銃を撃つときも、耳栓などのイヤープロテクションを必ず着用しましょう。