日本の防衛省が、FN SCAR-L/H ((軍隊ちゃんねる (2015/06/08) “防衛省、試験用「SCAR」を調達”))やH&K HK417およびG36を試験用として調達し ((軍隊ちゃんねる (2015/06/09) “防衛省、試験用のHK417とG36を調達”))、更に国産の試験用小火器を豊和工業に発注していたこと ((軍隊ちゃんねる (2015/06/12) “防衛省、試験用小火器(国産)を発注 89式小銃の後継銃を開発するための参考器材として使用”))が先週報じられてから、僕の中では89式小銃に次ぐ自衛隊の次期サービスライフルへの期待が再燃している。
今回は、89式小銃が1989年に制式化される前に、当時の防衛庁に納入された試験用小火器を紹介したい。
豊和工業はかつて(1967〜1974年)アーマライト社のAR-18 / AR-180ライフルをライセンス生産していた実績を持ち ((ArmaLite, Inc. (2010/01/04) “A Historical Review of ArmaLite” [PDF]))、89式小銃の開発にはそのノウハウが活かされたことはテッポーオタクの周知の通りである。
しかし、この豊和工業製AR-18が、防衛庁に少数納入されていたことを皆さんはご存知だろうか?
木製銃床と機関部を連結しているヒンジがオリジナルの「AR-18」とは異なっています。
また、3点バースト(3点制限点射)機能があります。
オリジナルの「AR-18」はフルオートとセミオートの切り替えです。よく見ると、違いがあるものですね。
木製ストックの形状も、強化プラスチック製銃床と違います。機関部左側面中央【一番下の画像を参照】に「桜のマーク」が刻印されています。
古い物品管理ラベルに記された供用日は昭和48(1973)年9月3日であるが、1973年は奇しくも、アイルランド共和軍(IRA)暫定派が多くの豊和工業製AR-180を違法に入手していたことから、日本国政府がAR-18 / AR-180の輸出を全面禁止した年であった ((ArmaLite, Inc. (2010/01/04) “A Historical Review of ArmaLite” [PDF]))。豊和工業は1970年10月から1974年2月までの間に、計3,927挺のAR-180を生産したとされる ((ArmaLite, Inc. (2010/01/04) “A Historical Review of ArmaLite” [PDF]))。
その他の写真は次のリンクから。
出典:
Charles (2011/10/30) “防衛庁に納入された「AR-18」その一 -画像集-” シャルルな日々 -シーズン2-
Charles (2011/10/30) “防衛庁に納入された「AR-18」その二 -画像集-” シャルルな日々 -シーズン2-
自衛隊の次期サービスライフルと言えば、僕は以前、豊和工業がコルトM4A1カービンをライセンス生産したという設定で「20式5.56mm小銃」というものを考えたことがあった。
このアイディアをエアソフト用カスタムレシーバーとして具現化してくださった方々を、勝手ながら紹介させて頂く。
墨いれはオーナーがしたければするだろうし、とりあえず完成。 刻印の精度がかなり上がりました。 穴が開いたフレームの修復にも手間取りましたが、強力な車のホイールようパテで対応 左がやり直し前右がアフター pic.twitter.com/7ZNfIE9qI6
— 工房T★アルヌス協同生活組合町田支店 (@miku_bio) 2014, 12月 13
架空自衛隊M4刻印のフレーム完成した!( ´∀`)ノ Jienさんありがとうございました! pic.twitter.com/Vpfp2BHuJZ — 八雲提督改二 (@yagumo) 2015, 5月 31
楽しんで頂ければ嬉しいです 🙂