人気の Magpul マルチミッション・スリング (MS) シリーズのニューモデルとなる「MS1 スリング」が発表され、販売代理店では予約が開始されました。
YouTube – Magpul MS-1 Sling Product Video
YouTube – Magpul MS-1 Sling instructional Video
機能や使い方は、動画で Magpul Dynamics の Duane Liptak Jr. 氏が解説している通りです。
アタッチメントは別売りになっているので要注意。
アタッチメントによって値段は異なりますが、例えば MS3-QD スタイルのスリングにしたい場合は、
MS1 スリング ($34.95) + MS1 MS3-QD アダプター ($20.95) + Paraclip ($9.95) = $65.85 が必要になります (価格は全て直販サイトのもの) 。
で、MS3-QD スリング完成品の価格はと言うと…… $57.95 。
アレ……???
果たして、アタッチメントを自由に付け替えられる汎用性と、従来のナイロンループの替わりに採用されたサイズ調整用のスライダーに、10 ドル弱の価値があるのでしょうか……うーん。
動画でも言及されていましたが、このサイズ調整機構をループからスライダーに変更した、MS3 / MS4 スリングの第 2 世代モデルも近々発売されるようですね。ちょっと考えた方がいいかもしれません……。
今となってはカタログにも Wikipedia にも載っていませんが、2009 年のショットショーで発表された MS2 スリングというものがありました。Magpul PTS からエアソフト用も出ています。
(僕の記憶が正しければ) この MS2 が Magpul 初のスリングだったはずなのに何故 “2” なのか当時から気になっていましたが、今回ニューモデルが “MS1” の名でリリースされたことにより、ますます混乱してしまいました。
今回のニューモデルは言わば「新・MS1」で、2009 年に MS2 がリリースされる前に「旧・MS1」が存在したのかどうか、様々なフォーラムを回って調べてみましたが、確かに中には「MS1」について書いているユーザーが数人いたものの、画像がどう見ても MS2 でした。
「旧・MS1」の存在をご存じの方がもしいらっしゃるなら、是非教えて頂きたいと思います。
それから、旧・MS1 を探している時に偶然発見した事ですが……
これが実物 MS2 スリングです。
そしてこれが PTS 版 MS2 スリング (新型) です。
実物と PTS 版には、ロゴパッチ以外にも大きな違いがあります。さてどこでしょう?
正解は、「PTS 版のみ 2 つのアタッチメントが両方とも 360 度回転する」でした。
実物では、ASAP に取り付ける方のアタッチメントは回転しません。
僕は今日まで知りませんでした……
余談ですが、Magpul PTS は Magpul の公式ライセンスを持っていながら、たまに勝手な仕様変更を行うことがあります。
僕が知る限りでは、グロック用スピードプレートの実物に DE 色はありませんし、SSG セレクターは FN SCAR (Mk. 16/17) 用にデザインされたもので、実際は AR には使えません。ご注意を。