12ヶ月以上に及ぶ開発とフィールドテストの末、Bravo Company Manufacturing (BCM) は KeyMod 規格を採用した 13 インチのモジュラーハンドガード “KMR-13” を発表しました。
“KMR” (KeyMod Modular Rail) は AR プラットフォーム用の超軽量モジュラーハンドガードで、ピカティニーレイルに代わるアタッチメント規格として近年注目されている “KeyMod” を採用しています。
アルミニウムとマグネシウムをブレンドした BCM 独自の合金から製造された KMR は、同程度の強度を有する純アルミ製ハンドガードと比べて 30~40% 軽量になっているそうです。
また、KMR では BCM が新たに開発した取り付け方法 (特許申請中) を採用し、バレルナットから発生する熱によるハンドガードの「ずれ」を軽減することに成功している模様。
KMR-13 は、BCM Gunfighter プログラムに参加しているインストラクター達による 8 ヶ月以上に及ぶフィールドトライアルが行われ、パット・ロジャース (Pat Rogers) 氏、ラリー・ヴィッカース (Larry Vickers) 氏、トラヴィス・ハーレイ (Travis Haley) 氏、マイク・パンノン (Mike Pannone) 氏といったファイアアーム・インストラクター界の大御所達がテストに参加し、KMR を絶賛しているようです。
BCM KMR は、今月 14~17 日 (現地時間) にかけてネヴァダ州ラスヴェガスにて開催される、ショットショー 2014 にて公開される予定です。
ソース:
BCM Introduces the KeyMod 13″ Modular Handguard – Soldier Systems
http://www.bravocompanymfg.com/kmr/
2014/01/09 追記:
KeyMod システムを開発した Eric Kincel 氏は、Knight’s Armament 社の元社員であり、Vltor Weapon Systems 社の創設者・元社長です。Kincel 氏は 2012 年をもって Vltor 社を退社し、現在はラスヴェガスで BCM の研究開発部長を務めています。
KeyMod は、Noveske Rifleworks 社の John Noveske 氏によって同社の NSR ハンドガードに初めて採用され、2012 年にリリース、Kincel 氏によりパブリック・ドメイン化もされました。
ピカティニーレイルよりも軽量・ロープロファイルで、オープンソース、パブリック・ドメインであることから、現在 KeyMod は多くの銃器アクセサリーメーカーに採用されています。
KeyMod を AR 用ハンドガードに採用した例として、Noveske NSR の他にも、Knight’s Armament 社の URX4 や、Geissele Automatics 社の SMR Mk4 KM (KeyMod) などが知られています。
“KeyMod” という名前も Kincel 氏によるものですが、”Key” は、アクセサリーをマウントするスロットの形状が鍵穴 (keyhole) に似ていることに由来し、”Mod” は Modstock など、Vltor の製品名にも付けられている Mod という添字 (modular の略) をそのまま踏襲しているとの事です。
ソース:
KeyMod – Wikipedia, the free encyclopedia
Eric Kincel Leaves Vltor to Move to Bravo Company – Soldier Systems