米海兵隊、非戦闘地域での「腕まくり禁止令」を撤回

米海兵隊、非戦闘地域での「腕まくり禁止令」を撤回

現在アメリカ海兵隊では、BDU (戦闘服) に “MARPAT” と呼ばれるデジタル迷彩パターンを採用しています。MARPAT には、砂漠地帯用の「デザート」と森林地帯用の「ウッドランド」があり、夏季にはデザートの BDU を、冬季にはウッドランドの BDU を着ることが定められているそうです。

 

BDU には半袖が無いため、夏季は BDU の袖をまくって着るのが海兵隊員の間では一般的でした。
しかし 2011 年 10 月、米海兵隊総司令官 James Amos 大将は、夏季の非戦闘地域において BDU の袖をまくることを禁じ、一年中袖を下ろして着ることを定めた通達を出したのです。袖を下ろして着た方が、より軍人として相応しいというのが理由だったようです。

この「腕まくり禁止令」を受けて、海兵隊員の不満は当然高まりました。
そして、通達が出てから 2 年以上が経った先月 25 日、James Amos 大将と Michael Barrett 海兵隊最上級曹長は、Facebook にて禁止令の撤回を発表しました。

 

ミリタリー情報サイト “Kit Up!” では、今回の決定に関して閲覧者に対するアンケートを行い、その結果、92% もの人が禁止令の撤回を支持していることが分かりました。

 

この変更は、夏季に入り BDU が切り替わる本日 3 月 9 日から発効するそうです。

 

References:

Thumbnail image from: Major uniform changes implemented > Marine Corps Base Camp Lejeune – Marines.mil
The image is for illustrative purposes only.