米陸軍、M4 カービンのアンビコントロール化に 750 万ドルを投入

米陸軍、M4 カービンのアンビコントロール化に 750 万ドルを投入

多くのものは、右利きの人間が使用することを前提に作られています。AR-15、M4 カービンも例外ではありません。

アメリカ陸軍は 2 月 28 日 (米国時間)、左右両側から操作可能なアンビデクストラス・セレクター (アンビセレクター) を M4 カービン向けに製造する契約を、2 つの中小企業に 760 万ドルで発注しました。

 

契約を獲得したのは、アメリカの Manufacturing Support Industries (MSI) 社と OG Technologies 社。
MSI 社はメリーランド州ソールズベリーを拠点とする企業で、当社のウェブサイトによれば、ロッキード・マーティンやノースロップ・グラマンなどの数々の防衛関連企業のみならず、国防総省とも契約を結んだことがある模様。OG Technologies 社はミシガン州アナーバーの企業で、アメリカ国内外に対して多くの契約を結んでいるようです。

入札はインターネットを通じて行われ、ニュージャージー州のピカティニー・アーセナルが運営する米陸軍契約司令部 (Army Contracting Command, ACC) が国防総省から契約権限を委任されています。資金や委託先は各発注ごとに決定されるそうです。

米陸軍は、M4A1 カービンに代わる次期主力カービンを選定する “Individual Carbine Competition” (ICC) を 2011 年に開始しましたが、2013 年 6 月には、結果が出ないまま計画保留、事実上の中止となってしまいました。
米陸軍は計画中止の理由として、「どの候補も軍の要求を満たしていなかった」と発表しましたが、実際には、政府による軍事予算の削減を埋め合わせるべく、ICC の予算として確保されていた 4,900 万ドルを別の用途に使用することになったためだと言われています。

アンビセレクターは、それ単体ではなく、配備中の M4 カービンを M4A1 カービンに更新する「改修キット」の一部として支給されるとのことです。
アンビセレクターの配備が完了するのは、4 年後の 2018 年 2 月 28 日と見られています。

 

Reference:
U.S. Army awards $7.5 million contract for ambi controls for M4s – Guns.com