米シカゴ市の殺人認知件数が56年ぶりに減少 銃携帯者の急増が原因か

米シカゴ市の殺人認知件数が56年ぶりに減少 銃携帯者の急増が原因か

Washington Timesが先月24日に報じた内容によると、米イリノイ州最大の都市・シカゴ市において、強盗の罪で逮捕された容疑者の数が、昨年と比べて20%減少した模様。警察機関の統計により明らかになりました。侵入盗と自動車盗の報告数も、それぞれ20%と26%減少したとのことです。更に第1四半期(1月~3月)において、シカゴ市の殺人認知件数が56年ぶりに減少しました。

イリノイ州は今年からコンシールドキャリー(他人に分からないように銃を隠して携帯すること)資格の交付を開始しており、銃を携帯する市民が増加したことが、急激な治安向上に繋がったと考えられています。

7月29日の時点で、イリノイ州には83,183件ものコンシールドキャリー資格の交付申請が寄せられ、68,549人に対して資格の交付を行ったそうです。

イリノイ州ライフル協会のリチャード・ピアソン(Richard Pearson)理事は次のように語っています。

コンシールドキャリーが許可されてから犯罪率が下がり始めたのは偶然ではありません。犯罪者にとっては誰が武装していて誰が丸腰なのか分からず、そのことが抑止効果をもたらしているのです。

またピアソン理事曰く、イリノイ州が1月にコンシールドキャリー資格交付申請の受付を開始した際には、申請にあたり受講が義務付けられている銃器・射撃講習が、ライフル協会が日程を組む前に満員状態になってしまったということです。

ピアソン理事は、年末までに10万人のイリノイ州民が銃を携帯することになるだろうと見積もっています。

 

日本語版Wikipediaの「アメリカ合衆国の銃規制」の項目において、イリノイ州は「全米で最も厳しい銃規制がある州」と説明されています。この項目の内容の通り、イリノイ州での銃所持は完全免許制になっているのです。

僕は、銃の「規制」よりも銃の「管理」が必要なのではないかと思います。銃の氾濫による治安の悪化は、僕だって望んではいません。

 

出典: Chicago crime rate drops as concealed carry gun permit applications surge – Washington Times